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アルバム album

2019年 12月5日 伝説の熨斗紙を37年ぶりに発見

※2010年度までのアルバムは旧ページで閲覧できます.




 

森 勉先生は尾中の卒業研究の指導教官ですが,本学 総合理工学研究科 材料科学専攻の授業科目「結晶欠陥」を担当されていました.この科目では,おもに転位と介在物に関する力学的な事項が扱われ,森先生の御専門であるマイクロメカニックスが講述されます.従って,その内容はフーリエ変換や 多変数関数の積分を駆使するものとなり,材料強度の微細組織依存性を考えるためにはとても役に立つ学問の修得を目指して,学生は毎回,たいへんに苦労しながら受講していました.

そのような講義への思いから,尾中の先輩のSさんは,「マイクロメカニックス」を「毎苦労迷禍荷苦痛」と表現して紙に記し,研究室の机の脇に密かに貼り付けていました.しかし,ある日, この張り紙は森先生の知るところとなってしまったのです.そのとき研究室の一同は息をのみましたが,意外にも森先生はこの漢字表現をとても気に入られたのです.そして,それ以降の何年かのあいだ, 「結晶欠陥」の受講者数がとても多い年には,森先生は直筆の熨斗紙をつけた紅白まんじゅうを(確か,第二回目の講義のときに)受講者全員に配ってくださったのです.

写真に示しているのは,昭和57年の秋に尾中が頂いたもので.令和元年の12月に37年ぶりに発見されました.この熨斗紙付きの紅白まんじゅうは,その後の講義への出席の必要性を受講者に感じさせるためにも,大変に効果があったと記憶しています.

筆者:尾中晋 先生
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